ハナレバナレ

優しさを与えあってみても結局こうなった
寂しさを分け合ってみてもなんか悲しかった
暗い床の下で湧いた蟻みたいな虚しさは
鈍い僕が気付たとき とおに手遅れだったんだ

あの日始発を待っていた 若くて強い感情は
いつの間にか何処にも見当たらない

あーだこーだ言っても もう揺らがないだろ
そんな頑固なとこもあんなに好きだった
幸せってやつが過去形になったよ
たぶん君もそうなんでしょう?
「ちょっとタンマ!」って訳にもいかない
「きっとそうだ!」疲れただけ
なんていいんだ 綺麗事なんか もうハナレバナレ

複雑にひび割れた 未来予想抱きしめ
文具店を回っても アロンアルファじゃ無理なんだ

いっそ大事に梱包して 開封禁止にしちゃって
平等に持ち帰ることにしよう
下手に傷口に触れない方がいい
その昔病院で先生に言われたんだ
もう諦めるよ 泣いてなんかないよ
ちょっと欠伸しただけ
円満はないさ 退社も失恋も
面倒臭えんだ 人の世の中は
なんとかなるさ 先の事なんか そう場慣れ場慣れ

今終電を待っている 苦くて弱い感情は
どこの駅で降りたらいいんだよ

どうしてなんだろう? どこで間違ったろう?
これが最後の恋と決めてたはずだった
変に理由とか探さなくていいよ「今日で終わり」それだけ
「ちょっとタンマ!」って訳にもいかない
「きっとそうだ!」疲れただけ
なんていいんだ 綺麗事なんか もうハナレバナレ
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