カケラ

写真立ての中の君は
まだ伏せたまま
見れば辛くなるけれど
捨ててしまう勇気もない

傷ひとつつけないように
大切にしてたもの
引き裂くような別れだった
何ひとつ変わらなくても
せめて最後のときに
この時計の針を戻せたらいいのに

今も僕の胸の中では
愛のカケラが震えてる
二度と元に戻れないこと
分かってる
ただ君に会いたくて

隣にいるときは
忘れかけていたのに
出会った頃の姿が
なぜだろう
浮かんでくる

この手をつないでいれば
どこへだって行けると
わけもなく信じていたんだ
君だけを見つめていた
最後の分かれ道を通り過ぎたことも
気づかないほどに

ずっと君と探しつづけた
愛のカケラがここにある
埋める場所も見つけられずに
泣いている
ただ君に会いたくて

気まぐれを
わがままを
あと一度だけでも受け止めたかった

今も僕の胸の中では
愛のカケラが震えてる
二度と元に戻れないこと
分かってる
ただ君に会いたくて
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