東京はぐれ鳥

ほんの束の間 あんたを忘れ
空を遊べる 時間(とき)をください
ヒュールヒュールと 手負いの羽で
羽撃(はばた)くばかり

”虹”という名の 橋を渡って
あんた恋しと 彷徨うけれど
街の灯(あか)りが 輝いた日々
呼び戻すだけ

ラ・ラ・ラ ララバイ 何処へ行けば
熱いその手に 眠れるかしら
東京はぐれ鳥 過去(きのう)しか見えない
東京はぐれ鳥 お台場辺り

月があたしの 鳴く声聞いて
ビルの谷間の 霧雨にする
ビショビショ濡れの 翼乾かす
屋根さえ無いわ

もしもタワーの 上を目指せば
天に召されて 行けるのかしら
あんた止めてよ 馬鹿と止めてよ
心が寒い

ラ・ラ・ラ ララバイ 気紛れでも
誰か添い寝で 眠りつかせて
東京はぐれ鳥 哀しみと番(つがい)の
東京はぐれ鳥 汐留辺り

ラ・ラ・ラ ララバイ 力尽きて
海に抱かれて 眠りましょうか
東京はぐれ鳥 あんたしかいらない
東京はぐれ鳥 有明辺り
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