ゆらりゆらら

腕に抱くあなたの
髪をするりと撫でながら
ふいに涙こぼれて
いつのまにやら母を知る

眠れ 眠れ すべてあずけて
明日 笑いなさい

どうして生まれてきたの、と
道に迷う日が来たら
ゆらりゆらら思い出して
愛されたゆりかごを

何度も何度も転んで
遠回りしてもいいんだよ
ちいさな胸のいたみが
やがて誰かを包むから

夢を 夢を そっとつないで
あなた 描きなさい

こんなに広い世の中に
だいじなものを見つけたら
けっしてけっして離さないで
幸せになるために

どうして生まれてきたの、と
道に迷う日が来たら
ゆらりゆらら思い出して
愛されたゆりかごを

風に雨に、海に月に
私はあなたを思う
ゆらりゆらら忘れないで
愛されたゆりかごを
愛されてきたことを
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