時刻表のない駅

最終電車 見送ったの
窓にあなたうつむいていた
駅のベンチに 迷う心
あの日残したままの私 今も置き去りね

あなたが見つめた 線路の先には
何が見えたの 君と生きたい…と 囁いたね

愛しているわ 今なら言えるのに
強がっていたの 少女のように
胸のアルバム 色褪せぬように
閉じたまま鍵を掛けた
幸せなふたりに

住み慣れた街 いつものホーム
誰も家路を急ぐのでしょう 待つ人の家へ

耳を澄ましても 風が鳴くだけね
少し泣いて泣いて 改札を走り抜けた

あなただけなの 今なら言えるのに
強がっていたの 少女のように
ふたり並んで 歩いた街路樹
今独り 枯れ葉踏むの
あの日と 同じね

あなたが見つめた 線路の先には
何が見えたの 君と生きたい…と 囁いたね

愛しているわ 今なら言えるのに
強がっていたの 少女のように
胸のアルバム 色褪せぬように
閉じたまま鍵を掛けた

ふたり並んで 降りるはずの駅
もう二度と あなた乗せた 電車は来ないの
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