九ちゃんのツンツン節

僕は真面目な高校生
胸に五つの金ボタン
君は可愛い女学生
背なに二本の白い線
そもそも二人のなれそめは
小雨にけむる並木道
二人が忍んで逢う場所は
角のパーラーの隅の椅子
僕はコーヒー君ココア
なんにも云わずにいつまでも
僕が大学出る頃は
君はガッチリ嫁仕度
新婚旅行の汽車の中
ふれ合うお手々の恥かしさ
たった六畳二間だが
明るい日射しの新世帯
スイートホームの楽しみは
笑顔で編んでるベビー服
会社帰りのお土産は
タンクに飛行機乳母車

もしも女が生れたら
きっと君に似てるだろ
もしも男が生れたら
きっと貴方に似てるでしょう
その子が大きくなったなら
二人の母校へ入れましょね
その子に子供が生れたら
やっぱし母校へ入るでしょう
その又子供のその子供
やっぱし母校へ入るでしょう
その子供のその又その孫は
やっぱし母校へ入るでしょう
……………………………
やっぱし母校へ入るでしょう
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