独夜論 -hitoyagoto-

独りの夜に抱かれるたびに
あなたの側で泣きたくなる

ありのままを生きるということは
恐怖から逃げないことだと
私の前に立って語るのね
その姿は私だけに
見せているわけじゃない
解ってるのだけど

色んな子の誘惑に簡単に転がるあなた
踊らされるのが好きなのね
私との約束は 守ったままで

独りじゃ何もできないのだと
弱々しい感覚を
あなたは強く言える人
もっと聞かせてほしくて
惹かれていったけど

あなたが私に憧れちゃ
その姿でしかいられなくなるじゃない
あなたが全てをさらけ出すから
「全てを奪われたい」と思ってしまうじゃない
気付いてるの馬鹿

ありふれた幸せに群がる子と同じように
優しくはされたくない
優しい心で解ってほしい

どれだけの傷を引き摺ろうと
その惨めさごと
抱き寄せて ただ抱きしめる
どこか孤独な私に
あなたがそうしたから

ありのままを生きるということは
恐怖から逃げないことだと
私の前に立って語るのね
その姿は私だけに
見せているわけじゃない
解ってるのだけど

独りの夜に抱かれるたびに
溢れる言葉は空気を掴んだ

あなたが私に憧れちゃ
その姿でしかいられなくなるじゃない
あなたが全てをさらけ出すから
「全てを奪われたい」と思ってしまうじゃない
独りの夜に抱かれるたびに
目を閉じて会いにいくわ
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