聞こえる 耳を澄ませば聞こえる
ざわめく 時の音にかきけされず
誰かの為とひたむきにそっと
寄り添うだけの君の声

ふわりと 綿毛の様にふわりと
触れても分からないほどに浮かぶ
それでも絶やす事もなく強い
思いは届く事もなくて

当たり前に君がいて
当たり前に
僕に言う言葉に
いつくもの優しさを見つける事 出来ただろう
あの日の僕は

日常という名の1ページには 君がいて 僕がいて
互い交わす 他愛もない話題
それだけで本当に幸せだったかい?
あったかい居場所 帰る場所
失くしたはずの自分受け入れてくれたこと
この世一番の幸せもんだってなぁ
そんな自分に気付けた事
情けなくて 情けなくて
でもあくせく焦ってもどうもならなくて
鏡に映る不甲斐ない自分 伝えたい思い 声にならなくて
進んでみても下向きなのに 君の愛情はひたむき
ずっと弱いのは僕の方だった
偉い口たたいてた僕の方だった

今以上を求めてた 人の痛みに
目をそらす事さえ
慣れすぎて見失ってた その優しさ
胸の奥に しみ込んで

耳をこらせば そっと耳もと
目を閉じればそこに広がる
変わらない景色は見えていますか?
自分に問いかけるように

忘れない 絶やさずその胸に
無言で 君に返す言葉
今度は僕から返す言葉
×