都会の子守歌

眠りをわすれた この街は
やすらぎの ほほ笑みさえもなく
夢をすりへらし 今夜もおれは
安い酒に おぼれる

愛した女も いたけれど
やさしさに疲れて 今ひとり
おれのことなんか 忘れりゃいいと
安い酒に おぼれる
飲んでも飲んでも 飲んでも酔えない
さみしい男の 酒がある

帰って来いよと ふるさとの
おふくろの 手紙に泣けてくる
ここで逃げだせば 立ち直れない
苦い酒に つぶやく

こころに積もった かなしみは
降りしきる夜空の 白い雪
子供のように 泣けたらいいと
苦い酒に つぶやく
飲んでも飲んでも 飲んでも酔えない
さみしい男の 酒がある

飲んでも飲んでも 飲んでも酔えない
さみしい男の 酒がある
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