夢遊病

ひどく夢遊病のような顔をしてる
自分(オマエ)のため息が部屋を支配する
人を求めすぎる昨日、今日、明日へと
真心のありかたも分かち合った喜びも
ほんの僅かな 出来事なのだろう

もしも晴れた空が 涙を望んで 世界を濡らすならば
心、言葉、鼓動 これ以上 何を 俺から奪うのか

照らす常夜灯は 今の惨めぶった
自分(オマエ)のあわれさを全て露呈する
“愛される”という幻 追ったばかりに
同情や気まぐれと愛情の区別すら
つかぬ愚かな己を認めて

人はきっと夢に 犠牲を払って 宝物を見失う
やがて費やした時間の 多さに目眩が訪れる

激しく揺れた思いの果てに 死ねないでいた
そう……死ねないでいたんだ

もしも晴れた空が 涙を望んで 世界を濡らすならば
心、言葉、鼓動 これ以上 何を 俺から奪うのか

海よ空よ花よ 尊き命よ 悲しみを忘れない
海よ空よ花よ 新しい未来よ その手で受け止めて
その手で受け止めて…
×