まじない

ないものねだりも いい加減疲れたわ
惨め数えのプロフェッショナル 執着心に水やりする日々
鼻につくもんさ うさぎのフリした図太い女が
涙目でひとり戦ってる芝居
私を救って 強く抱き締めて
温かい胸で どう仕様もないの

土砂降りの夜に 嘘つきの歌が
逃げ出せ

この世界変わる日は 息絶えるまで訪れない
あの視線まとって 陽の光を浴びているのは
私じゃない

このまま自らが冴えない心に蝕まれたら
カサカサの醜い老婆になっちゃうわ
誰かさんがくれる愛情で丁寧に洗われて
手厚く護られて 優しく潤して
ふいに湧いてきた 幾つかの言葉
静かに唱えて 楽になりましょう
今だけ

コノネガイ カナウヒハ イキタエル マデ オトズレズニ
トナリニイタヤツニ チャッカリカナエラレタトシテ
ウンメイジャナイ?

この願い叶う日は 息絶えるまで訪れずに
隣にいた奴に ちゃっかり叶えられたとしても
この心細さから抜け出す術 身につけて
眼に映る日々の彩りを 変えてゆくのも
いいんじゃない
問題はない
運命じゃない?
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