恋する女に悔はない

あの恋は こころもからだも投げ出して
ひまわりのこぼれる窓辺で いだかれた
あの恋は 夏から秋へのその中で
死にそうな 浜辺の鴎のように
たとえつかのまの恋で 終わるとしても
それでいい それでいいのよ それで
誰にも誰も わかりはしない
あの恋は 小さな避暑地にうずもれて
さみしげな男に魅かれて 泣いた

せめないで お願いよ
しばらくは そっとして
悔いのない つもりなの
だから だから だから せめないで

恋は愚かだと 笑うこともできるわ
それでいい それでいいのよ
それで誰にも 誰もわかりはしない
あの恋は ブルーのシーツにくるまって
泣きながら 男にもたれて眠る

せめないで お願いよ
しばらくは そっとして
悔いのない つもりなの
だから だから だから せめないで
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