SIGNAL

その夜5度目にかけた電話は
君の部屋に鳴りつづけてた
開けられた窓の闇の中で 煙草の火が揺れる
殴られた頬の熱さを抱きしめ
自分の愚かさにあきれて
なぜ「サヨナラ」と言えてしまったのかを 悔やんでる
夢にまで見る女(ひと)だったのに 恋は残酷だね
その髪も瞳も肌の白さも
胸に熱く感じてるはずなのに

愉快な日々を過ごしていたのは
ただ一人俺だけだった
その陰で泣いてた君がいたなんて
気付かないで

日差しをさえぎるような仕草で
いつも眩しげな目をしてた
それが心の痛みを隠す SIGNALだったのか
不確かな愛を求めることが
君には耐えられなかった
ただ夢しか見えなくなってた 俺が馬鹿だね
「君は人である前に女」 それを忘れていたみたい
不安は愛を見失わせて
迷い 嘘をついて傷つくもの

愉快な日々を過ごしていたのは
ただ一人俺だけだった
その陰で泣いてた君がいたなんて
気付かないで

戸惑いながら 口づけをした日々 oh no no
抱き合いながら 瞳の奥を探る baby

「愛してるか」と聞けば「好きよ」
と言う oh no no
君の煙草の数が増えていたあの頃
歌のようにはいかないね 恋はうつろう風

灯りを消した部屋の窓には もう愛は咲かないのか
受話器を耳に軽くあてながら
外をぼんやり眺めてため息
君のmansionの前のtelephone-box
曇るglassの向こうには
いつもと変わらぬ街の灯りと
二人のSIGNAL 心のSIGNAL

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