帰港節

闘い終えた 男らが
暗い波間を いま帰る
めためたに 疲れても
笑顔が こぼれるぜ
ご苦労さんねと 迎えてくれる
おふくろ港の 灯りを見れば

漁場が海の 修羅場なら
陸(おか)はいこいの 恋ねぐら
待たせたぜ 元気かい
想いが ほとばしる
合羽を着たまま ごろねを決めた
激しい季節が もうすぐ終る

気まぐれ海が 相手なら
稼ぎ少ない 年もある
慰めて くれるだろう
あの娘が 生き甲斐さ
岬をまわれば やさしい胸だ
花園みたいな 漁港のなかだ
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