北情歌

沖に浮かぶ 流氷に
別れつげる 海鳥よ
肩を抱いて 歩く波止場に
とまり船 帰り船
遠く来たね なあ お前
振り向けば つらすぎた
まわり道してた二人には この町が夢港
離れずについて来るんだよ 俺の行く道を

北に咲いた 浜茄子の
花のような 頬紅よ
生まれ住んだ 故郷を 捨てても
歩きたい 明日へと
長い旅の 今 夜明け
何処迄も 道づれさ
傷ついた心寄せ合って 生きて行く二人なら
哀しみにめぐり逢う時も 負けるはずがない

死ぬ時は二人一緒ねと 泣いているお前には
涙より 似合う幸せを 俺が探すから
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