おとこ節

ぐいと大空 つかんで背負い
この冬越せば 陽は昇る
時代(とき)の狭間で 見たものを
黙って抱えて 生きてきた
男の皺(しわ)さ 傷痕(きずあと)さ

雨に嵐に 堪(こら)える枝も
生きる証の 根の強さ
胸を引き裂く くるしみを
腹に隠して 咲かすのは
男の夢だ まごころだ

いつも思いは この世の為に
何も語らず やり遂げる 
ひとつ命を 授かって
いつかこの身が 尽きるまで
男が決めた おとこ節
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