佐渡炎歌

これだけ男と 女がいてさ
なんであの人 知り合うた
佐渡の北端(きたはし) 願(ねがい)の宿(やど)は
風と波とが 涙にまじって眠られぬ
捨てられて 忘れられても あの人を
忘れられない 忘れられない おんなです

出逢いがあるなら いつかはきっと
つらい別れに 出逢います
小木(おぎ)の港か 宿根木(しゅくねぎ)あたり
空に横たふ 涙でゆがんだ天の川
好きだから 忘れられても 忘れない
たった一度の たった一度の 恋でした

捨てられて 忘れられても あの人を
忘れられない 忘れられない おんなです
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