さくら色

君と私の 気持ちをそっと
両手に並べて
わけ合えたなら 今よりもっと
強くなれるの?

上着を脱いでゆく街 人は溢れているけど
視線は高い空へ 淋しくはないふりも
きっと出来るから

君の唇はさくら色
何か言いたいのはわかったけど
これ以上聞けば きっと離れられない
優しい君の笑顔から

一雨ごとにセピアに変わる
花びらの香り
流れる風にもう一度だけ
振り返って

過ぎ去ってく時を抱いて よく当たる天気予報に
いらなくなった傘を わざと置いてゆく
散らばる気持ちと共に

霞の中でもさくら色
想い出が運んでくる涙
光始めた季節はまた巡り巡る
優しい君の周りから

記憶の中でもさくら色
淋しさは優しさに変わる
また会える日が来たら
思いを聞かせて
さくら色の唇から
さくら色の景色の中で
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