虞美人草

泣くな いとしの わが妻よ
世間を棄てた 晴れの日に
この花 悲しみ 忘れ花
虞美人草を つみながら
行こう 二人の 遠い道

触れちゃいけない 兄嫁と
手をとり 越えた国境い
おぼろな月夜に見た君は
虞美人草の 美しさ
罪が二人を 強くする

たった一度の 人生を
生きよう せめて正直に
重たい荷物を背負いつつ
虞美人草よ わが妻よ
行こう 二人の 坂道を
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