あの日のまま

まぶたの奥に隠れてた あの日ふたりで見た水面(みなも)の月
微かに香る柔らかな 君のその香りに瞳閉じた夜

忘れたはずの戻れないあの日々が まだ消せない痛みを抱いて
今も鮮やかに僕の胸の奥 蘇るのは懐かしさなんかじゃなくて

もう一度 君のとなりで 移ろう季節の刻み付けたいよ
ありふれた毎日の中に溢れてた 輝きはきっと今でも
変わらずにあると信じてるよ あの日のまま

窓辺に射し込む朝日が それぞれの暮らしを照らしている
幾つもの笑顔と涙が また今日も街並みを色付けていく

目の前に映る景色も人の波も 絶え間なくカタチを変えてく
きっと出逢い別れ繰り返すように その足跡も確かな明日を描いてる

この街の どこかで君も 新しい季節を感じてるのかな
めぐりゆく毎日の中に忘れてた 温もりがそっと静かに
心溶かすように滲(にじ)んでくよ あの日のまま

踏みしめた この道は 過ぎ去った日々を越えて
限りない この空の先に 必ず続いてる 今もずっと

もう一度 君のとなりで 移ろう季節を刻み付けたいよ
ありふれた毎日の中に溢れてた 輝きはきっと今でも
変わらずにあると信じてるよ あの日のまま
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