運命−さだめ−

小雨が冷たくて 雨やどりした女は
袖が濡れてる 冷たい雨に
忘れて見たくて 一人歩いたのに
だめよ心あなたひとすじ
抱いて 掴んで 見つめて
昨日の言葉は 嘘だと微笑んでよ

夜更けに手を合わせ 無事を祈る女は
命預けた 男の無事を
運命(さだめ)を憎んで 運命を愛し
寄せた心あなたひとすじ
止める 涙が 沁みても
凍えた私を その手で抱き寄せたら

染めては消えて行く あなただけを待って
今夜も口紅 拭かずに眠る
とぎれる命の 果てまでも
すべて心あなたひとすじ
花の 香りが 消えても
一途な女を その目にうつせたなら
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