蕾よいつか花となれ

遥か 彼方に 見えていますか?
その目に1番綺麗に映ってた星が

物や 音や 情報に埋れ
気付けば僕は
大事なものを失くしてばかり

大地のただなかで
遠く 地平を仰げば
この息遣い 鼓動
確かな音だけが聴こえる

長い 長い 溜息が ふっと
深い呼吸に変わってゆく
今は咲けぬ 蕾なら
信じる方へ 根を伸ばそう

Feel the moment 空を仰いで
大地の鼓動 耳すまそう
寒風に耐え 息ふきかけて
かじかんだ両手 そっとあたためて
水面蹴り羽広げ 舞い上がり
海渡り その生命燃やして
日の光浴びて 深く根を張って
いつしか花ひらくその季節を待って

足跡を 白く 染める雪は
新しい色 塗り込む
画用紙をくれる

吹き荒ぶ風に
凛と耐え忍ぶ木々は
やがて芽吹き 咲いて
命を繋ぐ旅 続ける

きっと人はちっぽけだから
心結ぶ意味を知る
結ぶほどに開いてく
蕾よいつか花となれ

日が沈み静寂の空に舞う
星たちは宵闇に瞬く
明日へと続くその道辿り
凍えないように 灯した火囲み
吹き荒れる風の中どこまでも
駆け抜ける その生命燃やして
地平線の彼方 雲間からのぞいた
光はいつしか雪を溶かして

長い 長い 溜息が ふっと
深い呼吸に変わってゆく
今は咲けぬ 蕾なら
信じる方へ

きっと人はちっぽけだから
心結ぶ意味を知る
結ぶほどに開いてく
蕾よいつか花となれ
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