帰りたくない

交したくちづけに からむ私の髪を
あなた指ではらうふりで ごまかすの
いつでもそれ以上 私に手をふれない
そらすその瞳は 誰か見つめてる
せつない想いが ひとしずく
まばたきした瞬間(とき) こぼれて落ちた
帰りたくない
わがまま言って 困らせたいの
優しすぎる あなた

どんなに愛しても どんなに待っていても
それはいつか ふととぎれる浅い夢
報われないままに きれいに終わるよりも
明朝(あした)熱い傷を抱いて 目覚めたい
あふれる想いの ひとかけら
あなたの心に 残したいのよ
帰りたくない
今夜はずっと
ききわけのない いけない子でいいの
渡したくない
他の誰にも
束の間でいい 一人占めにしたい

帰りたくない
今夜はずっと
困らせたいの 私だけのために
離れたくない
ねぇ 抱きしめて
もっと哀しい朝に負けないように
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