残照恋鏡

手のひらに 書く度ごとの 愛の文字
あなた一人に 飛んでいく
遊ぶ心の 欠片(かけら)も無くて
一途に熱い 長旅だもの
泣きません 泣くもんですか
西へ行く太陽も 憂い見せずに 遠ざかる

いたずらな 聞き分け悪い 天邪鬼
あなたは夢の 旅に飛ぶ
挑む心に 深く魅かれて
胸に根づいた 恋花だもの
散りません 散るもんですか
雲染める夕焼けが 励まし顔で 燃え盛る

ひたすらな あなたにかかる 虹の影
見果てぬ夢が 匂い立つ
睦む心を 力に変えて
遠く見つめる 憧れだもの
消しません 消すもんですか
残照は恋鏡 誓い映して 映え渡る

泣きません 泣くもんですか
散りません 散るもんですか
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