いつの間にか赤い爪なってしまった
そうかあの娘(こ)も都会で3年になる
風の色が違うなんて言ってたけれど
今は少しも気にせず歩いているよ
故郷など最初からなかったみたいに
まぶしいくらいに綺麗なあの娘(こ)に
ざらざらした都会の夕陽が降りそそぐ
さびしさを感じてはいけないのかもしれない

煙草持った赤い爪がおどっているよ
同じ色した唇 はしゃいでしゃべる
川にうつる街の灯り じっと見つめて
久しぶりねと からだをすり寄せて来る
故郷など最初からなかったみたいに
まぶしいくらいに綺麗なあの娘(こ)に
なまめかしい都会の日暮れがおりて来る
想い出をたぐってはいけないのかもしれない

想い出をたぐってはいけないのかもしれない
×