原色の灯

遠くに見えてた汽車のヒカリが目を眩(くら)ましてゆく
解(ほど)けかけた靴紐には僕も気付いていた
そして遠い景色のように
ゆれてる模型のような送電線を
片手でなぞりながら ふと呟く

「僕達は都会の空にどれだけの夢を描くの…?」
ビルの陰にかくれたあの星もいつかは
涙の跡をたどり消えていた…

優しさや はにかんだ笑顔を鏡に映すと
孤独な自分のエゴだったと君は言った
そして遠い景色のように
ゆれてる模型のような原色の灯が
僕を照らして…

「僕達は都会の空にどれだけの夢を描くの…?」
解けていた靴紐を結び直してたら
涙の滴が地面をぬらしてた

僕達は遠くの空にそれぞれの夢を描いて
飾り立てた理想の答えというモノを必死で探すように
遠ざかる景色を背にし 荷物かかえ歩き出すのか
解けていた靴紐をまた結び直して
無碍(むげ)に咲く原色の灯を目指して…

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