さいはての海に唄う

波も高く荒き さいはての磯に
唯一人唯一人 入り陽に涙ぐむ
君をあきらめ 都を捨てて
思いこめ 唄うこの唄 波に消されゆく

しがない唄うたい 旅から旅へと
裏ぶれて流れゆく 冬の浮雲
死ぬもならず ただ何んとなく
生きている 虚ろな身に 北風が吹く

いつか旅の宿で もしも死んだなら
荒海を飛んでゆく 鴎になりましょう
白い翼で つらい世間を
力強く 愛しい人と 生きてゆく為に
力強く 愛しい人と 生きてゆく為に
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