EMPTY

「いつか痛みは 消えるから泣かないで 時が来た」

あの光景が自分だと解るまで長かった
錯乱押さえる 両脇が 連れて行く開かぬドア

絶望はせせら笑い <This is bad dream>
他人事 [ひとごと] など皆 喜劇 <Autoscopy>
何にも望めない ここはもう無感覚の城壁

ビルの屋上 脱ぎ揃えた靴 振り返ると後に
天に登れない幻の自分を見た

闇を吹き消すなら今 その足で下がり もう二度と振り返るな
辛いという字の <Now this moment>
一筋の <Save you save me>
虹も知らずに

故郷のない人生の理解者はそういない

だけど友の心根が <Well come to me>
“大丈夫だ”と飲ませて <Cry no more for>
くれてた薬は 希望 を煮たぎらせた涙

囚われた胸苦しさに身悶え 我に返ったのに
気は確かなのか 耳に聴こえるのはただ「I…empty」

なのに覚えてる 歓声の糸が織り成した 尊い愛
鳴り止まぬはずの <This is the place>
ない音が <Sleeping memory>
もう聞こえない

ある時の夢は叶わなく泣き濡れる祈りもあれば
その価値の意味を人が定めぬのもまた祈り

ダンスのラストは初めての夜を迎えた日のあの曲で
吹き荒れる波も<I know I do>
風の愛撫も <I know I do>
抱き包む
「“辛”いに線を足す君へ“幸”せの さぁ夜明けだ」
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