なみだ川

北の窓から 見えるのは
ネオンで変わる 川の色
赤い川なら あの人の
ぬくもりやさしさ 思い出す
青い川なら あの夜の
別れに泣いた なみだ川

冬の風鈴 風に鳴る
チリリンチリと 鳴って止む
いのち丸ごと 差し出して
あなたに預けた 恋でした
飲めぬお酒の ちからまで
借りては泣いた なみだ川

夢を積んでは また崩す
子供のような 人でした
おんなごころの 切なさも
背中で聞くよな 人でした
今も淋(さび)しい 面影が
消えては浮かぶ なみだ川
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