父をもとめて

親にはぐれた ひなどりも
いつかはやさしい ふところに
かえるあしたも あるだろう
だのになぜ めぐり逢えぬ 父のかげ
泣くものか ぼくは男だ
信じてる 信じてる その日のことを
この手で父を 抱きしめる日のことを

野に咲く花も つゆくさも
いつかはひとと めぐり逢う
かたるゆうべも あるだろう
だのになぜ おとずれない しあわせが
泣くものか ぼくは男だ
たえてまつ たえてまつ その日はくると
手をとり父と わらいあう日がくると

三日月をおおう むら雲も
いつかはかぜが ふきはらい
かがやく夜も あるだろう
だのになぜ きらめかない 父の星
泣くものか ぼくは男だ
たたかうぞ たたかうぞ その日のために
この手に父を とりもどす日のために
×