わらべうた

ひたひた 波間に吸い込んだ数は知れず
暁背に纏う慕情と凪ぐ
トクトク 注いだ杯が歪む様は
堪えた印か惑わせた焔

通りゃんせ 通りゃんせ
此処は蛇のみ許された心中誘う細道じゃ
出でや入れや、忙しなく

かごめかごめ
小道潜る蛇の牙、いつ毒漏らす
今宵の相手はだあれ?

鬼さんこちら、手の鳴る方へ。
鬼さんこちら、、、名も告げぬ想い人

嗚呼、幾度交われども 猶予い首振れば霧雨

童歌 懐かし気に
亡き笑みを繕おうとも、思い出せない幼き日
子守唄 聞こえぬ宵
夜泣き癖、まるで赤子
抱いておくれよと猫撫で声
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