北の駅

旅路の果ての 終着駅に
降りればつめたい 雪が舞う
お前の姿を 見たと云う
噂を頼りに 訪ねてきたよ
灯(あかり)も凍(こお)る 北の駅

身を切るような 寒さが沁みる
お前もぬくもり ほしいだろ
心の暖炉に 想いでの
枯れ木を燃やして 暮らしていてか
恋しさつのる 北の駅

幸福(しあわせ)ならば 逢わずに帰る
お前の面影 みつづれに
一緒に春待つ 夢ひとつ
寂しい背中に ふるえてすがる
旅路の果ての 北の駅
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