午前4時36分

午前4時36分。
目が覚めて
この世界は青味を帯びて
あたしを拒む

窓の外には木蓮が
白く浮かび
ふと気がつけばあたしさえ
薄く写る

ひどい顔 これじゃあまるで
過ぎ去りし日々がからっぽなことを
認めて 受け止めている様なものじゃないの

午前4時39分。
息が詰まる
この世界は静かな空気で
あたしを拒む

冷えたソーダ水流し込み
息止めるの
息を吐き出し深呼吸
目を閉じれば

ゆがむ顔 これじゃあまるで
堪えてたものが無意味だってことを
認めて 受け止めている様なものじゃないの

全てを正当化することは難しい
それでも弱いあたしは
そうすることで息をする。

午前4時43分。
夜が明ける
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