しあわせ招き猫

小粋と情けの 売り物添えて
お馴染みさんに お酌して
ひとりここまで 頑張ったねと
熊手のおかめに 誉められた
千客万来 引き受けますと
来い来い しあわせ しあわせ招き猫

男の浅瀬に 溺れたことも
心の傷も 支えです
思い叶わぬ 空似の人に
一度でいいから 縋りたい
気持ちは分るが 我慢をしなと
来い来い しあわせ しあわせ招き猫

今夜もお客の 夢盃に
お燗はぬるめ 情け酒
人を愛して また愛されて
女の倖せ つれて来い
ゆらゆら揺れてる 赤提灯に
来い来い しあわせ しあわせ招き猫
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