愛すれど哀しく

濡れながら 待っていたのか
こんなにも 肩が冷たい
しのび逢う ふたつの影が
かさなれば 夜明けもちかい
手鏡でかくしてる 涙のあとよ
あー あー 愛すれど哀しく

お荷物ね つらいでしょうと
うつむいた 白い衿足
このままで 幸せなのと
おくれ毛が ふるえてゆれた
いけないと知りながら お前を泣かす
あー あー 愛すれど哀しく

しのび逢う 二人の仲を
紫の 蛇の目がつつむ
さよならをなぜせかす 時計の針よ
あー あー 愛すれど哀しく
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