風は山河の彼方より

男の魂(こころ)… 揺さぶるけれど
時代のうねりは 止められぬ
世間のざわめき 戯言(ざれごと)を
背中にさらりと聞き流し
明日を(あした)憂(うれ)うか 胸ん中
風は、風は、風は山河の彼方より

愛しいひとを… 偲んで泣いた
呑んでも酔えない 酒もある
若さが散らした 恋ならば
夜明けの静寂(しじま)の 彼方(かなた)から
微笑(ほほえ)みかけるさ 懐(なつ)かしく
風は、風は、風は山河の彼方より

想いはいつも… 千里を駈ける
ふる里忘れた 俺じゃない
零(こぼ)した涙よ 何処へ行く
昨日の夢さえ 忘れたか
大河へそそぎて 熱くなれ
風は、風は、風は山河の彼方より
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