お蜜会

『もう許してくれないか』と土下座を決め込む君の
コメカミにキメた指が解けて行く
嗚呼 悲しい
秘密の蜜の香りが残る 罪色に溶けて行く刹那

心の中ではいつも君のおでこに中指を立てて
いつも通りに微笑むんだ 猫を被ってさ
毅然とした態度も可笑しくってさ
自己のエゴを守るため
咄嗟に小さな脳味噌をフル回転させて

『誤魔化さないで、自分に正直に生きたい』なんて
許さないよ
色恋沙汰で身を滅ぼした君の言い訳

小学生の時の様な無防備な恋をしています
不揃いの果実達が揃う
不可思議な恋模様を見つめる僕の目は死んだ魚
置き去りだ 僕は意識を手放した

お蜜会の招待状 招かれざる客は僕
鞄にはナイフと猫の仮面が寄り添って寝ているわ
『起こさなきゃ 今よ!』

確かめたかったんだ ガラスの靴が脱げる音を
遣る瀬無いや
メランコリスト 着飾った僕にしれっと言う訳は

小学生の時の様な無防備な恋をしています
不揃いの果実達が揃う
不可思議な恋模様を見つめる僕の目は死んだ魚
置き去りだ 僕は意識を手放した

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