風雪 御陣乗太鼓

男の背中に 雪が舞う
女の涙と 二人連れ
ここは奥能登 日本海
いつかはぐれて ひとり旅
鬼の涙を 叩いて隠せ
胸にジンとくる
…御陣乗太鼓
叩け… 響け… 踊れ…

あいつが打つなら おれは舞う
夜空に響けと バチの音
輪島コキリコ 泣く声を
遠い海鳴り 消してゆく
燃えろかがり火 大地を照らせ
男まるごと
…御陣乗太鼓
叩け… 響け… 踊れ…

男は鬼だと 見得を切る
女は夜叉じゃと 身をよじる
名舟(なぶね)港の 闇深く
胸で詫びてる 寒い夜
カモメ騒いで 別れを責める
やけに沁みるぜ
…御陣乗太鼓
叩け… 響け… 踊れ…
×