おとこの挽歌

泣きたいときには 泣いたらいいさ
涙のその訳 聞かせなよ
悲しい過去(むかし)を 曳きずりながら
ひとりで歩いて 来たんだろう
泣きたいときには 泣いたらいいさ
こゝろの杖には 俺がなる

飲みたいときには 飲んだらいいさ
うすめのお酒を 少しだけ
身体(からだ)に悪いと 分っていても
誰でも酔いたい ときがある
飲みたいときには 飲んだらいいさ
忘れた笑顔が 戻るまで

淋(さみ)しいときには すがればいいさ
ひとりで悩んじゃ 駄目になる
昨日の暮らしに サヨナラ告げて
明日(あした)を生きよう ふたりして
淋しいときには すがればいいさ
お前の涙は 俺のもの
×