III. The Touch -輪郭-

ミケランジェロでさえ描けなかった、美しき輪郭に
ゆっくりと指先を這わせ、血の流れを感じる。

地鳴りのような衝動が、僕を悪魔に変え、
噛み付く首筋は、快楽の香り。

流れ落ちる汗が、熱い体をさらに結び、
恥じらうように伏せる君の視線が、僕をさらに加速させる。

抑え切れなくなった声が、叫びとなり、擦れ、、

君の全てが僕を包み、
僕の全てが君を満たす。

生きている。
僕は生きている。

もしこれが夢ならば、
このままずっと、夢でかまわない。
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