公共歯車機構

目がさめる
起きあがる
昨日がまだついてくる
顔あらう
パン食べる

いつも同じようなアルゴリズム
もっと外れなきゃこの輪から

見晴らしのいい大通り
雲が一つ
雲が二つ
新しい横断歩道橋
一人で登ってみる

誰かの乗った車が
向こうヘ一つ
向こうヘ二つ
ここからもっと遠くへ
行けたらいいなぁ

ここはどこ
わたしは誰
昨日はなにをしてた
なんてウソ
でも忘れたい
もうたくさんだ

いくら願ったって空回り
もっと行かなくちゃこの足で

気晴らしにと石をける
まずは一つ
ついで二つ
晴れた空は憎いほど
真っ青でいつもどおり

かくれた関数ひろってく
ここで一つ
あそこで二つ
まわりはみんなしらんぷり
ぐるぐるまわる

どこまでいってみても
いつもとかわらないけしき
もっとなにかあるはずなのに
もっとなにかあるはずなのに

とおくとおくへきてみても
くもがひとつ
くもがふたつ
うちゅうのはてにいっても
かわらないじぶんがいる

かえりみち ほどうきょう
どうろ ちょとつ
わがや めざす
げんかんまっと かけぶとん
おやすみなさい

めがさめる
おきあがる
きのうがまだついてくる
かおあらう
ぱんたべる

ダレモガオナジヨウニ
キョウモマタ
クラシテク
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