想ひでサンセット

もうすぐこの街も黄金色に変わり始めて
誰かさんが見つけた小さい秋はすぐそこ…

落ち葉を踏みしめて並木道を一人で歩く
夕日に照らされて長い影がついて来る…

ずるく逃げてゆく背中 見つめながら言った…
M字の口唇がそっと開く…
「あいつのバカやろう」何度聞いただろう…
夕日も色褪せて流れるエンドロール…

キミが想うほど強くはないから…
キミに背を向けて振り向かずに歩く…
キミが想うほど強くはないから…
いつか微笑ってまた遭えるまでバイバイ…

やがて黄金色の街も白く染まり始めて
想ひ出は粉雪に変わり胸に降り積もる…

一人の夜は長く 出るのは白い溜め息ばかり…
気がつけば街路樹は赤と緑色ばかり

今も服に染み付いた強いシガーの匂い
懐かしくなり泪ぽろり…
恋はいつでも飛んでは消えシャボン玉…
屋根まで飛んで消えた…
あの日から…
強く吹いていつか「あいつ」に届く様に、
願いながら飛ばそう 涙のストーリー…

キミが想うほど強くはないから…
キミに背を向けて振り向かずに歩く…
キミが想うほど強くはないから…
いつか微笑ってまた遭えるまでバイバイ…
×