酒場

どこにもあるような 酒場の片隅で
ひとりで呑む酒に あいつが眼に浮かぶ
薄いしあわせを 酔ってまぎらわす
女の背中の さみしさが
泣いて 泣いてた…忘れない

さだめに流されて さすらう港町
酒場の止り木で あいつを見つけたよ
抱いた夢ならば 捨てちゃいけないと
はげまし合ったね ふたりして
好きだ 好きだよ…思い出す

俺でもよかったら 一緒に暮らそうと
あのとき云えたなら こころが痛まない
人に話せない 古い傷あとを
思い出酒場に 捨てるのさ
あいつ あいつは…どこにいる
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