想い出の恋人

ただひとり 旅に出たのさ
太陽と 恋をもとめて
緑なす ヤシの葉かげで
涙ぐむ 君に出会った
どうしたの…ときいたら
うつむいて 指をかんでた君よ
磯波の音もやさしく
僕達をつつんでくれたね

淋しかった 僕の心に
幸せな 夢が芽ばえた
いつのまに 海は日暮れて
金色の 波がゆれてた
おくろうか…と言ったら
僕の手を にぎりしめてた君よ
あの時の 甘いときめき
この胸を せつなくゆするよ

さよなら…と言ったら
泣いていた白いうなじの君よ
もう一度 君に会いたい
その時は はなしはしないぜ
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