夢物語

君とサヨナラしたあの日から
僕は居場所を失くしてしまった
月と太陽みたいに僕ら
二度と逢えないの

秋風に吹かれ 揺れるコスモス
西へと沈む夕暮れはいつも淋しくて
触れられそうで 触れられない
ひらひら舞う落ち葉のように
手に入らない幻

もう一度掴まえて はぐれたココロを
時計の針はもう戻らないけれど
小指を結んで交わした約束
叶うはずのない夢物語

君とサヨナラしたあの日から
僕の世界は歪んでしまった
曇り空は遂に泣きだして
街を暗く染めていく

雨に打たれて 濡れた紫陽花
冷たく落ちる滴が深く沁み込んで
思い出が甦る スローモーションで
もう取り戻せないのに

もう一度聞かせて 君のその声を
繋いだ手のひら 溢れ出すメロディ

もう一度掴まえて はぐれたココロを
時計の針はもう戻らないけれど
小指を結んで交わした約束
叶いますように 夢物語
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