河内遊侠伝

ばかながきほど かわゆてならぬ
親ばか河内の 親かぼちゃ
ぽんとふみつけ 一天地六
流れ流れて 布施阿倍野
酒と女の 二本だて

人間、死ぬ気になりゃ、何でもでける、
わいはそんなつもりで河内からやってきたんや、
泥にまみれたってのう、この魂は汚すもんか

金のかたきに やられて死んだ
親父の仇討ち してやると
切ったたんかは ほんとかうそか
赤い灯が呼ぶ 飛田町

破れマントが 風を切る
わしの兄貴は 生駒のお山さ
誰にも盃ゃ もらわない
ほれてくれるな 女にだけは
強い男の 虫がなく
夜の浪花の 裏通り
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