地上に降りるまでの夜

ガラスの箱がすべりはじめる
遠いハイウェイも手のひら

見せてあげるわ 輝く街に
あなたとわたしの最後を

ゆるくからめた弱い指が
力をこめてゆく

涙がおしよせて来る
奪いとるように唇をふさいだ

海風の音 グラスの光り
駐車場で聴いたメロディー

ワイシャツの匂い 時計の響き
初めて抱かれたあの夜

激しくもっと もっと抱きしめて
嘘ならば知ってる

誰かが世界をとめても
心はなれても 唇はなさないで

Un
強く揺れあいながら 地上につく頃
苦しみは終わるの
終わるの
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