アフロディーテ

マリア 熱い風にほだされて
ロザリオ 濡れた肌に揺れている
祈りを重ねても なぜ淫らな夢を見る
あの日知った痛み

イザベラ 悲しみの果てに宿る
オディオ 虚ろな夜に苛まれて
傷つきたくないから また見え透いた嘘をつく
無邪気なあの日々は帰らないのに
いっそ消えてしまえば 生まれ変われるのならば
運命(さだめ)にあらがうまま

空の蒼さに 体溶け合うように 泣きながら踊れ
南の風に 心ほどけるように 髪をなびかせ
嗚呼 胸に残るカンターノ

モレーナ 瞳は饒舌に語る
ボレロ いつかの吐息のように
その手触りだけで 過去の人と比べてる
染みついたドグマ

繰り返される 鼓動に身をよせて いつしか眠れ
解き放たれた 溢れる涙の 波に抱かれて

空の蒼さに 体溶け合うように 泣きながら踊れ
南の風に 心ほどけるように 髪をなびかせ

繰り返される 鼓動に身をよせて いつしか眠れ
解き放たれた 溢れる涙の 波に抱かれて
嗚呼 紅い花が咲いている
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