あんてな

夏の時計台の針が
上手にお日様突き刺して
ひとさしゆびの乾いたぼくは
きみのひらいたスカートの中

アスパラガスみたいな白い脚に耳をくっつけて
真昼の空にかくしておいたお月様とお話しするよ

きみからもれる
ぼくのためいき

夏の時計台の針が
上手にお日様突き刺して
ひとさしゆびを汚したぼくは
きみのやぶけたスカートの中
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