恋暦

いろいろお世話に なりました
今夜 京都に 帰ります
あなたと暮らした 乃木坂あたり
窓に 師走の 別れ雨
ひとりで 閉じます 恋暦

二年と二ヶ月 惚れぬいて
酸いも 甘いも 噛みしめた
あなたのほかには あなたはいない
胸に 未練が 雨宿り
千切って 千切れぬ 恋暦

祇園の育ちが 東京の
水に 馴染んだ 明け暮れは
あなたに寄り添い しあわせでした
恋の 日めくり 後がない
なみだと 捨てます 恋暦
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